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藤田記念博物館 春の企画展「結城素明 花鳥画の世界」(20210501)

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白河市二番町にリニューアルオープンした藤田記念博物館にいってきました。

場所は白河の市街地、いわゆる城下町のエリアです。白河駅からは歩いて20分くらいだったかと思います。新白河駅から歩いても良かったかもしれません。

藤田記念博物館は、藤田教育振興会という公益財団法人が設置している博物館です。いただいたパンフレットによれば、東日本大震災によりもともと利用していた建物が被害を受け、移転・再開館したようです。

展示室2室の小さなミュージアムですが、その規模をうまく生かした展示となっていました。

建物は、もともと蔵として利用されていたそうです。それをきれいにリノベーションして博物館としています。

外観

内部については、博物館ということも写真は撮りませんでしたが、非常にユニークな特徴を生かした館となっています。展示室は、広めのLDKくらいの部屋2室で、作品点数は1室につき10点程度です。

第一展示室は、縦に走る柱が印象的な展示室です。等間隔に並んだ柱と、漆喰の壁が、自然な展示枠となっていて柱間に一つひとつ軸がかかっています。スポットは暗め、蔵として使われていた頃の雰囲気を味わうことができます。

第二展示室は、いわゆる和室・客間といった趣の展示室です。この展示室でとても良かったのは、作品の前に置かれていた座布団。美しい屏風の前に座って、まじまじと眺めることができる、とても贅沢な体験でした。

作品については、わたしは好き嫌いで感じて語ることしかできないのですが、写実的だというよりも作者の想像の世界を描いているように感じました。

意外だったのは、油彩画でしょうか。結城素明は日本画家という印象だったのですが、海外の風景を描いた油彩画が何点か展示されていました。

この展示は5日までだそうです。遠くにも出かけられない世の中ですから、お近くで美術鑑賞などいかがでしょうか。

最後に、この蔵の土台です。デイサイト質凝灰岩を切り出した、いわゆる「白河石」です。

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