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抜き書きの作法 2018.06.08 23:30

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※以前別のブログで書いた文章をそのまま掲載しています。

 東急ハンズの文具コーナーで適当に見繕ったノートから、このブログは作られている。筆記用具も同様で、万年筆を使うことが比較的多いけれども、ここ数日は製図用のシャープペンシルを使っている。

 ブログの記事を作るのは主に自宅だけれど、抜き書きはどこでもできる。前にレビューした無印良品のA6ノートももう使い終わる。前

に利用していたアピカのノートの時は、日付を入れることがなかった。使いはじめた日にち、使い終えた日にちは、このブログのおかげでだいたい把握ができる。

無印良品「ノート・5mm方眼」レビュー

無印良品「ノート・5mm方眼」レビュー

ここ最近、利用しているノートのレビューを。抜き書きする際には、薄いノートの方が書きやすいかなぁと思い、購入してみました。・デザイン個人的には好みです。無印良品というだけあり、シンプル。・書き心地だいた

明日はねぇぞ

 無印良品のノートのはじめには、『田遊び祭りの概念』の抜き書きがある。以下の記事を書いている。この記事の掲載日が5月8日だから、それより少し前に読んでいたらしい。となれば、このノートはだいたい一ヶ月で使い切ったことになる。

「田遊び祭りの概念」(『折口信夫全集第三巻』p378-)

「田遊び祭りの概念」(『折口信夫全集第三巻』p378-)

後半は演劇論をまとめているらしい。この作品は「田に関する演芸」、すなわち田遊びに関する作品だ。「日本には、田に関する演芸が、略三種類ある。第一は、田遊びである。此行事は、余程、古くから行はれたものと思

明日はねぇぞ

 直前の2週間は、仕事でのごたごたでブログを書いていなかった。つまりほとんど抜き書きもしていない。体力回復を最優先した。昨日から再度、ブログを再開した。抜き書き自体は、数日前からできるようになっている。ただ、前のような方法は改めることにした。

 休止以前の方法は、一文ずつ文章を追いながら、気になった文章を書き写していく方法だった。抜き書きとしては、非常に丁寧な方法であり、方眼のノートのマス目もするすると埋まっていった。ただ、時間がかかりすぎる。折口が『古代研究』の追ひ書きで、抜き書きの習慣が変わったことを書いていたけれど、それがどういう感覚なのか、その一端を捉えたように思う。

 抜き書きを再開してからは、抜き書きの方法を変えることにした。ある一定の区間に区切り、読書をする。一通り読んだ後に、記憶に残っている部分にページを戻し、抜き書きをするようにした。

 この方法には、3つのメリットがあった。

 ひとつめは、文章の流れを追うことができるようになったことだ。今までの抜き書きの方法では、立ち止まることがあまりにも多かったため、どうにも流れがぶつ切りになっていた。ひとまとまりの文章の通読をするという方法に変えたことで、章あるいは節単位での文章の流れは追うことができるようになった。

 ふたつめは、抜き書きの量が減ったこと。読書は進むようになった。ただしこれは一長一短かもしれない。重要な部分を読み飛ばしてやいまいかという不安がある。

 みっつめは、集中して読書ができるようになった。通読する部分の決定と読書、抜き書きという形で、読書/抜き書きを三段階の作業に細分化することができるようになった。

 今後も抜き書きの方法は変わっていくだろう。いま、どんな方法を取っているのか記録しておく。

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