The 4 Hour Work Week. 週4時間だけ働く。
なんて魅力的な言葉だろう。それと同時に非現実的な妄想だ、と否定したくなる気持ちにさせられる。
少なくとも、基本週5日、8時間働き、連日の残業に疲弊している自分にとっては。そして、それは多く人が私と同様の状況だと思う。
「富を持っている金持ちはもう古い。ニューリッチ(NR)は、先送り型人生プランを捨て去り、『ニューリッチ通貨』を使ってぜいたくなライフスタイルを創り出す人々のことだ。『ニューリッチ通貨』は2種類ある。時間と移動だ。これらは芸術的、科学的な概念であり、私たちがライフスタイルデザイン(LD)と呼ぶものだ」(p25)
「先送り型人生プラン」、つまり現役の時代にがむしゃらに働き、退職したあとにゆっくり趣味に打ち込もう・・・・・・。この本がしているのは、これをやめようという提案だ。そのための方法論については、4種類の手段が挙げられている。
「定義Definition」
「捨てるElimination」
「自動化Automation」
「解放Libertion」
定義をしなおし、無駄なことをやめ、必要なことは自動化し、固定概念やルールから逸脱していく。それがライフスタイルデザインであり、ニューリッチ的な生き方であるという。
「先送り型人生プラン」を捨てる必要性は、リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』(東洋経済新報社)を読めばより明らかになる。人生100年時代を生きる私たちは、昔の人たちと同じように生きていく訳にはいかない。
無駄な部分も多いけれど、面白い本だと思う。