ブログ

『いわきの中世を探る』前期 中世陶磁器の流通@いわき市考古資料館(時期不明)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

※以前別のブログで書いた文章をそのまま掲載しています。

「いわきの読書会」に参加するついでに、いわき市内のミュージアムめぐりをしてきました。

最初は考古資料館へ。わたし、考古学は門外漢ですが、いわきに行くときに毎回通りかかるので、どうにもこうにも気になってしまって行ってみました。

館は、なんというか学校みたいな作りの建物でした。四角い部屋の集まり、といった体ですね。

展示室と企画展示室がありますが、飾り気のない施設ではあります。展示ケースも覗きのもののみ、あとは基本的には露出展示です。

ですが、これだけたくさんの考古遺物を観ることがガラス越しではなく観ることができる施設はなかなかないかもしれません。国や県博を除けば、國學院大學の博物館くらいじゃないかな・・・・・・。

展示パネルの展示手法も、視線の高さに設置した有孔ボードを使ったシンプルなものでした。個人的には結構好み。小規模館が好きなのもあるかもしれません。デザイン性の高い、凝ったパネルみたいのよりシンプルイズベスト、ということで。

展示のなかでは、生活の道具について紹介しているのが面白かったですね。いわきもそうですが、福島県の財団が運営しているまほろんでも、古代の生活文化を扱った展示を行っています。この館の面白いところは、縄文から弥生、平安と、時代に沿って生活文化の変遷を紹介しているところですね。

あとは出土した絵馬のレプリカが興味深かったです。最初「絵馬、だよね」と思いつつ、出土遺物で絵馬って・・・・・・と思って、館の方にお伺いしたら、平安時代の遺物だそうです。川だったところで見つかったもので、ほかの祭祀具と思わしきものも一緒に出土したとのこと。まさに馬のかわりの絵馬、だったんでしょうね。

小さい館ですが、すごくベーシックに博物館をしている館なので、お近くにお立ち寄りの際はぜひ行ってみてください。おすすめです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加