※以前別のブログで書いた文章をそのまま掲載しています。
所用があって神奈川県に行ったので、最近オープンしたあつぎ郷土博物館に行ってきました。
https://hatenablog-parts.com/embed?url=https%3A%2F%2Fwww.city.atsugi.kanagawa.jp%2Ffacilities%2Fculture%2Fshiryoukan%2Fd042799.html
今年の1月にオープンした館で、厚木市にとっては待望の新館のはず(ずっと前から博物館の構想があった)。さて、どんな館なんでしょうか。

展示室は基本展示室と企画展示室、化石展示室があります。ほかに体験学習室が2室。コンパクトな館だと言えます。収蔵庫の状況はわかりませんが、それなりの規模はありそうな気がします。
なぜ常設展示ではなく基本展示という名称を採用したのかは気になるところです。
企画展は「木とくらし」というテーマでした。民俗の学芸員が担当している気がします。なお、企画展示室は壁面三面にエアタイトの展示ケース、真ん中に移動可能なケースを配置していました。
壁面のエアタイトケースは、おそらく前開きのケースだと思いますが・・・・・・展示しやそうでうらやましい限りです。エアタイトにしているのは、借用してきた資料を展示できる環境を用意するためでしょうね。
一方、常設展示室はノンエアタイトの展示ケースや腰の高さあたりまでガラスを配置した開放感のある展示室になっています。
自然史から考古、歴史、民俗まで扱っている総合博物館で、展示構成は壁面を中心に各分野の展示を並べるベーシックな構成です。真ん中の空間の使い方が上手で、「融合展示」と称した分野を越境した展示をしています。今回のテーマは石だったようで、地質学的な展示と石の利用、あるいは信仰など、まさに融合した形の展示を目指しているようです。おそらく、この部分は定期的に展示替えをするつもりなんでしょう。
また、真ん中にはハンズオンコーナーもあります。ヤセウマ(いわゆる背負子)を展示していました。これが収集した資料なのか、制作した資料なのか、どうなのか。収蔵資料の場合、壊れた場合はどうやって処理するのか気になるところ。
体験学習室は覗いてきませんでしたが、やはり地域博物館(教育普及+α)が多い神奈川らしく、講座等を積極的に行っていくつもりなんでしょう。
いまの地域博物館のベーシックモデル、というように私には感じられました。また、神奈川に行く機会があれば行ってみます。